SONYのミラーレスカメラを買ったあと、次に悩みやすいのがレンズ選びです。カメラ本体は決められたけれど、「次はどのレンズを買えばいいの?」「単焦点とズームはどっちがいい?」「G Masterまで必要?」と迷う人はかなり多いと思います。
SONY Eマウントはレンズの種類が非常に多く、純正だけでも広角、標準、望遠、単焦点、マクロと幅広い選択肢があります。選べること自体は大きなメリットですが、カメラを始めたばかりの人にとっては、逆に何を選べばいいのか分かりにくくなりがちです。
そこで、最初の追加レンズとして個人的におすすめしたいのがズームレンズです。
単焦点レンズももちろん魅力があります。F1.4やF1.8のような明るいレンズなら背景を大きくボカせますし、小型軽量なモデルも多いです。ただし、単焦点は焦点距離が固定されるため、「自分がどの画角を使いたいのか」「人物を撮りたいのか、風景なのか、料理なのか」といった用途がある程度決まっていないと、思ったより使いづらく感じることがあります。
その点、ズームレンズなら撮影しながら自分に合った焦点距離を探せます。24mm、35mm、50mm、70mmと使っていく中で、「自分はこのあたりをよく使うな」と分かってから単焦点を追加しても遅くありません。
今回は、SONYのフルサイズミラーレスを買った人におすすめしたい、使いやすいズームレンズを紹介します。
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まず憧れるのはSONY純正の大三元レンズ

SONYのズームレンズを調べると、まず候補に出てくるのが大三元レンズです。
FE 16-35mm F2.8 GM II、FE 24-70mm F2.8 GM II、FE 70-200mm F2.8 GM OSS II。この3本がSONY純正の定番で、広角16mmから望遠200mmまでをズーム全域F2.8でカバーできます。
FE 16-35mm F2.8 GM IIは、風景、星景、建築、室内、VLOGなど広く写したい場面で使いやすいレンズです。16mmというかなり広い画角から35mmまでカバーできるので、旅行先の大きな建物や狭い室内でも使いやすく、F2.8の明るさがあるため夜景や星空にも向いています。
FE 24-70mm F2.8 GM IIは、3本の中でも特に万能です。旅行、日常、人物、料理、商品撮影、イベントまで幅広く対応でき、「レンズを1本だけ持っていくなら?」と聞かれた時に候補にしやすいレンズです。
そしてFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは、ポートレート、スポーツ、ライブ、イベントなどで使いやすい定番望遠ズームです。望遠側200mmでもF2.8を維持できるため、背景を大きく整理した写真を撮りやすく、暗い環境でも使いやすいです。
この3本をそろえれば、かなり多くの撮影に対応できます。画質、AF性能、明るさ、操作性まで高いレベルでまとまっているので、「迷ったら大三元」と言われるのも納得です。
ただし、やはり問題になるのが価格です。
どのレンズもかなり高価で、3本そろえると100万円を超えてきます。カメラ本体を買った直後に、さらに30万円前後のレンズを追加するとなると、なかなか簡単には手を出せませんよね。
だからこそ、最初から大三元だけにこだわる必要はないと思います。もっと価格と携帯性のバランスが良く、それでも幅広く使えるSONY純正ズームレンズもあります。
FE 24-105mm F4 G OSSは1本で何でも撮りたい人に使いやすい

最初の1本としてかなり使いやすいのがFE 24-105mm F4 G OSSです。
24mmから105mmまでを1本でカバーできるため、風景、旅行、人物、家族写真、料理、日常スナップまでかなり幅広く対応できます。
24-70mmでも日常撮影には十分ですが、105mmまで伸びると「もう少し寄りたい」という場面で余裕があります。旅行先で遠くの建物を撮ったり、子どもやペットを少し離れた場所から撮ったりする時にも便利です。
さらにズーム全域でF4を維持でき、レンズ内手ブレ補正OSSも搭載しています。F2.8ズームほど明るくはありませんが、そのぶん24-105mmという広い焦点距離を1本で使えるのが大きなメリットです。
旅行でレンズ交換をしたくない人や、まだ何を撮ることが多いのか決まっていない人にはかなり向いています。
特にカメラを始めたばかりだと、「自分は風景が好きなのか、人物が好きなのか、望遠が好きなのか」がまだ分からないことも多いです。そんな時に24-105mmを使っていると、自分がどの焦点距離をよく使うのかも分かってきます。
1本で幅広く撮りたいなら、かなり万能なレンズです。
FE 20-70mm F4 Gは旅行・風景・VLOGとの相性が良い

旅行や風景撮影、VLOGを中心に使いたいならFE 20-70mm F4 Gもかなりおすすめです。
一般的な標準ズームは24mmスタートが多いですが、このレンズは20mmから使えます。数字だけを見ると4mmしか違いませんが、広角側の4mmは意外と大きく、狭い室内や大きな建物、風景を撮る時にかなり差が出ます。
例えば旅行先で大きな建物を撮ろうとして、24mmでは少し入りきらない。VLOGで自分を撮ると、背景まで入れたいのに画角が少し狭い。こういう時に20mmがあるとかなり便利です。
一方で70mmまで使えるので、広角専用レンズというわけではありません。日常スナップや人物、料理なども普通に撮れます。
さらに約488gと比較的軽量なので、α7Cやα7C IIのような小型フルサイズとも相性が良いです。
せっかくコンパクトなボディを選んだのに、大きく重いレンズを付けて持ち出さなくなってしまうのはもったいないです。その点、FE 20-70mm F4 Gは、フルサイズの画質を楽しみながら軽快に持ち歩きやすいレンズだと思います。
旅行、風景、街歩き、VLOGまでまとめて撮りたいなら、かなり使いやすい1本です。
FE 70-200mm F4 Macro G OSS IIは望遠もマクロも楽しめる

望遠レンズならFE 70-200mm F4 Macro G OSS IIもかなり面白いです。
70-200mm F4の望遠ズームですが、このレンズの特徴は、単純に遠くを撮れるだけではありません。ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応しているため、花、小物、料理、昆虫などに寄って撮ることもできます。
望遠レンズというとスポーツやイベント向けのイメージがありますが、このレンズなら旅行や風景、ポートレート、動物、商品撮影までかなり幅広く使えます。
さらに1.4倍と2倍のテレコンバーターにも対応しているため、必要に応じて焦点距離を伸ばすこともできます。2倍テレコンバーターを使えば最大400mmまで伸ばせるので、野鳥や飛行機などにも挑戦できます。
F2.8のFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIと比べると明るさでは劣ります。ただ、そのぶん軽く、価格も抑えやすく、マクロ撮影までできるという違った強みがあります。
暗い体育館や夜のスポーツではF2.8のGM IIが有利ですが、旅行や日中の撮影、花、動物、ポートレートなどを幅広く撮るなら、F4 Macro G OSS IIの方が使いやすい人も多いと思います。
「70-200mmが欲しいけどF2.8は高いし重い」と感じている人には、かなり現実的な選択肢です。
FE 100-400mm F5.6-8 OSSは超望遠を気軽に始めたい人向け

野鳥、飛行機、鉄道、運動会、スポーツなどを撮りたいならFE 100-400mm F5.6-8 OSSも候補に入ります。
100-400mmの超望遠ズームでありながら、小型軽量を意識したレンズなので、超望遠を比較的気軽に持ち出せるのが魅力です。
超望遠レンズは、大きくて重く、持って出るだけでも大変というイメージがあります。特に400mmまで使えるレンズになると、カメラバッグの中でもかなり存在感があります。
FE 100-400mm F5.6-8 OSSは、そのイメージを少し変えてくれるレンズです。
運動会の日だけ持ち出す。飛行機を撮りに行く。休日に野鳥撮影をしてみる。旅行先で遠くの景色や動物を撮る。そういう使い方をしやすいのが強みです。
ただし、望遠端ではF8になるため、暗い体育館や夜のスポーツ、夕方以降では少し厳しくなります。
このレンズは明るさを最優先するレンズではありません。それよりも、「軽く持ち出せること」「400mmまで使えること」を重視したレンズです。
日中の屋外撮影が中心なら、かなり使いやすいと思います。
最初の1本ならどれを選ぶ?
どれが一番良いかは、撮りたいものによって変わります。
まだ何を撮るのか決まっていないなら、個人的にはFE 24-105mm F4 G OSSが一番分かりやすいです。24mmから105mmまで幅広く使えるので、撮影しながら自分が好きな画角を探せます。
旅行や風景、VLOGが多いならFE 20-70mm F4 Gの20mmスタートがかなり便利です。室内や自撮りでも広く使えるので、動画も撮る人には相性が良いです。
人物や望遠撮影、花や小物まで楽しみたいならFE 70-200mm F4 Macro G OSS II。野鳥や飛行機、運動会など遠くの被写体が中心ならFE 100-400mm F5.6-8 OSSが向いています。
そして画質や明るさを最優先するなら、大三元レンズがあります。
最初から答えを1本に絞る必要はありません。自分が撮りたいものに合わせて選ぶことが大切です。
なぜ最初は単焦点よりズームレンズをおすすめしたいのか
単焦点レンズには、ズームレンズでは出しにくい魅力があります。
F1.4やF1.8の明るさを活かした大きな背景ボケや、暗い場所での撮りやすさ、小型軽量なボディ。写真を撮る楽しさを感じやすいレンズでもあります。
ただし、初心者の場合は焦点距離選びが難しいです。
例えば50mm単焦点を買ってみたけれど、室内では思ったより狭かった。85mmを買ったけれど、日常では被写体からかなり離れないと撮れなかった。逆に20mmでは広すぎて、自分が思っていた写真にならなかった。こういったことは普通にあります。
単焦点は、自分が撮りたい画角や用途が分かってから買うとかなり楽しいレンズです。
だからこそ、最初はズームレンズをおすすめしたいです。
ズームレンズを使いながら24mm、35mm、50mm、70mmといろいろな画角を試してみる。そのうち、撮った写真を見返すと「自分は50mm付近をよく使っているな」「広角側の写真が多いな」という傾向が出てきます。
その時に50mm F1.4や35mm F1.8などの単焦点を追加すれば、失敗しにくくなります。
ズームレンズは撮影するためのレンズであると同時に、自分が好きな焦点距離を探すためのレンズでもあります。
大三元を最初から揃える必要はない
SONYの大三元レンズは、間違いなく魅力的です。
FE 16-35mm F2.8 GM II、FE 24-70mm F2.8 GM II、FE 70-200mm F2.8 GM OSS II。この3本があれば、16mmから200mmまでをすべてF2.8でカバーできます。
画質、AF、明るさ、操作性までかなり高いレベルにあり、本格的に写真や動画をやるなら長く使えるレンズです。
ただ、カメラを始めたばかりの人が最初からここまで揃える必要はないと思います。
カメラはレンズを買うための趣味ではなく、写真や動画を撮るための道具です。
30万円以上するレンズを買って満足しても、重くて持ち出さなくなってしまったら意味がありません。それよりも、比較的軽くて使いやすいレンズを1本買って、旅行や街歩き、家族との時間に持っていった方が写真は増えます。
最初はF4ズームでも十分です。
そこから「もっと背景をボカしたい」「暗い場所でも撮りたい」「仕事でも使いたい」と感じた時に、大三元や明るい単焦点へ進んでも遅くありません。
まとめ:最初は持ち出しやすく、幅広く撮れるズームレンズがおすすめ
SONYのミラーレスカメラを買ったあと、レンズ選びで迷ったら、まずズームレンズから考えてみるのがおすすめです。
画質と明るさを最優先するなら、大三元レンズはかなり魅力的です。ただし、定番だからといって初心者が最初から無理して買う必要はありません。価格も高く、3本揃えるとなるとかなり大きな予算が必要になります。
まず幅広く撮りたいならFE 24-105mm F4 G OSS。旅行や風景、VLOGならFE 20-70mm F4 G。望遠だけでなく近接撮影まで楽しみたいならFE 70-200mm F4 Macro G OSS II。野鳥や飛行機、運動会などで400mmまで使いたいならFE 100-400mm F5.6-8 OSS。
このあたりから選んでも十分楽しめます。
特にカメラを買ったばかりの人には、「最高性能だから」という理由だけでレンズを選んでほしくありません。
大事なのは、そのレンズを付けたカメラを持って出かけたくなるかどうかです。
旅行に持っていく。家族を撮る。友達を撮る。街を歩きながら気になったものを撮る。野鳥や飛行機に挑戦してみる。
まずはたくさん撮って、自分が好きな画角や撮影ジャンルを見つける。そのあとで単焦点やG Masterを追加していく。
SONY Eマウントはレンズの選択肢が多いからこそ、最初から完璧なレンズ構成を作る必要はありません。まずは自分が気軽に持ち出せて、幅広い撮影を楽しめるズームレンズから始めるのが、一番使いやすいと思います。
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